お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんかというアナウンス

国際線などを飛行時間の長いルートに乗っていると、乗客の気分が悪くなって医者が呼ばれることもあります。

一度だけ飛行機の中で聞いたことがある

私も学生時代に、海外に向かう国際線の中で、こののようなアナウンスを聞いたことがあります。

 

アナウンスが英語で行われていて、おそらく外国のお客さんが体調を悪くしたのだと思うのですが、全部の内容は聞き取れませんでした。

このシチュエーションはやっぱり珍しくて、私も学生時代のこの1回のみしか聞いたことがありません。

医者になってからは、何十回、何百回と飛行機に乗りましたが、あれ以来この種のアナウンスには出会えていません。一緒に病院で働いている先生方も、そのような体験をした事は無いようです。

たまにインターネット上には「飛行機内での医療行為」について記事が書かれていますので、全くないというわけでもないでしょうが。

航空機内でできる医療行為は、限られている

いろいろ見聞きする限りでは、飛行機の中には必要最小限の応急処置のセットが装備されているようです

そして医者自身の判断いかんによっては、最寄りの空港に緊急着陸することもあるようです。

東京-大阪くらいの距離ならいいですけ、羽田 – ニューヨークとかの路線で、アラスカに緊急着陸、となれば、こりゃもうすごい判断するのに勇気がいるでしょうね。

日本には医者が30万人くらいいるそうですので、大体400人に1人といったところでしょうか。

飛行機の席数は国内線の大きい機体で400-500、国際線だと200-300くらいですね。

医者自身は海外に行くことが多かったり、ということを考えると、飛行機の中に医者が1人乗っている事は全く不思議ではありませんね。

ANA Doctor on boardは考えもの

謝礼よりは、安心して名乗り出られる環境整備を

航空機内で診察を行い、適切な処置を行うことで航空会社からは少しばかりの謝礼をいただくことができるようです。

その内容は、次回の搭乗時にビジネスクラスのアップグレードにできたり、少しばかりのマイルだったり、商品券だったりするようです。

ただ時間外に呼び出されて行う医療への対価としては、決して十分ではないなというのが本当のところです。

実際は、謝礼を期待している医師というのは、あんまりいないでしょう。むしろ、訴訟のリスクを恐れて、名乗り出ない医師が多いと聞きます。

どちらかというと、航空機内での医療行為に関して、医師が安全に医療行為を行えるように環境を整えることが、必要かもしれません。

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先生まだ医局辞めてないんですか?

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