グルメな医師もそうでない医師もいる。医師はグルメなのか?

医者ってグルメなんですかね?私の周りを見渡してみると、食事に関しては2極化しているように思います。

例えばフレンチを愛す先生もいる一方で、ゴム草履みたいなステーキをうまいといって食べている中年医師もいます。

お金がある医者でも、食事に価値を見出すかどうかはいろいろなようですね。

グルメな先生

グルメな先生は、驚くほどたくさんの店を知っています。

医者という職業柄、ストレスがたまることも多いですし、研修医や若手の先生がローテーションしてくる場合には、先輩の先生のおごりでまずまず値段の張るレストランに行くことも多いように思います。

確かに美味しいお店をたくさん知っている方が、後輩たちにも大きい顔ができますし、かっこいいですよね。

それなりの役職に就けば、付き合いで食事にいくこともあるでしょうから、最低限の持ち札は何枚か持っておく必要があります。

また、独身男性医師で遊ぶのが好きな男性医師の場合には、女性を接待するために美味しい料理を出す店や、雰囲気の良いバーなどの情報はマストですね。

したがって食べることが好きでグルメになる、というよりは必要に迫られてグルメになってくる先生が多いのかもしれません。

グルメでない先生

一方で全くグルメでない先生もいます。実は私もあまりグルメではありません。

というのも育ってきた環境があまり頻繁に外食に行くような家庭ではなかったですし、そこまで裕福な家庭でもありませんでした。

大学に入ってからも仕送りの額が限られていましたし、やはり高い店に行くというよりは、同級生たちと楽しく飲むということのほうに重点を置いていたように思います。

まあ実際その方が肩肘張らなくて良いですしね。

医者になってからは金銭的な余裕ができましたが、それと引き換えに時間的な余裕が失われ、わざわざおいしい店をリサーチして食べに行くという気力も無くなってしまいました。

入ったことない店を開拓するには、相当な理由がないと足が向きませんよね。

女性と食事に行くとなればもちろん食べログでおいしい店を検索して、結構な値段のお店お選びますが、慣れないのでやっぱり緊張してしまいます。

医者はグルメたる社会階級であるか、の問い

さて、一歩引いて俯瞰して考えてみると、果たして医者はグルメになる資格があるのか、という疑問に行き着きます。

社会的階級の高い職業人であれば、味の良いレストランにいくことも多いでしょうから、当然グルメでないと厳しいでしょう。

料理も一種の教養ですから、むしろグルメであることが求められているかもしれません。

医者の場合にも総合病院の院長や、中小病院の創設者なんかは、付き合いも多いことが予想されます。

一方で汗水垂らしながら働いているいち勤務医にとってみては、高級フレンチやイタリアンを食べるだけの財力はあったとしても、流石に値段を見ないでワインをオーダーできるだけの金銭的な余裕はありません。

ワインなんて高いものだと天井知らずですから、経費で落とせない限りはポケットマネーで出す余裕なんぞありません。

それに、そのようなお店に行く必然性もないですし、食事をしている間に病院から電話がかかってくるかもしれませんね。

こう考えてみると、一般の勤務医レベルでは果たしてグルメになる資格があるのかどうかは疑問なところです。

もしかしたら、自分の地位に見合わないことを望んでしまっているのかもしれません。

みんな味なんてわかっていないでしょう

グルメな先生も、グルメでない先生も、結局のところ味なんてわかっていないでしょう、というのが私の意見です。

だって普段忙しく働いていると昼食がコンビニのご飯だけというのはよくありますし、当直をしていれば病院食やコンビニ弁当も食べなければなりません。

病院食はお世辞にもおいしいとは言えませんし。

医者でも常においしいものを食べている、食べることができているというわけではないのです。

【医師の視点】病院食がおいしくない理由3つ。医師は当直中は何を食べているのか?

2018年1月25日

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