医学部生・研修医が診療科を選択するときに考えるべきこと

研修医の2年間が終了してはじめて、それぞれの専門性のある診療科を選択することになります。

研修医の先生が、将来に専門とする診療科を選択する際には、どうしても迷いが生じてしまうものです。

ここでは診療科を選ぶ際に、心得ておくべきことをご紹介したいと思います。

自らの興味や適正を考えて診療科を選択すべきである

多くの研修医は、自らの興味や適性について考えたうえで、診療科を選択していくことになります。

手術が好きであれば外科、そうでなければ内科といったような具合でしょうか。

手技は好きだけれども、やるのはちょっと、、、という場合は、比較的内科の中でも手技が多い消化器内科や循環器内科などが候補に上がるかと思います。

逆に手技はやりたくない。といことであれば、内科の中でも手を動かすことが少ない神経内科などになりますでしょうか。

精神科、病理診断科などであれば、患者さんに直接何か処置を行う機会というのはほとんどないでしょうから、手技をしたくない研修医にとっては魅力的な専門分野かもしれません。

これらは病棟実習や、研修でローテーションした診療科の雰囲気をみて、決めていくことが大切です。

QOLも大切な基準になり得る

またどれぐらい、休日があるか、というのも非常に大事になってきます。

つまりは仕事の大変さですね。

働き始めてみると、医師の労働環境が非常に過酷であることを思い知らされます。

働くことが全く苦しくなければ、QOLなどという言葉を無視して、診療科を選択すれば良いと思います。

一方で、自分の時間を持ちたいとか、趣味も楽しみたいとか、家族と過ごす時間を大切にしたい、という考えがあるのであれば、迷わずQOLを考慮すべきです。

そうでなければ、医者を10年くらいやった後に、「家族の時間を大切にしたいので、職場をやめます」という事態になりかねません。

現状の医師の労働環境では、長時間労働から抜け出すには、妊娠、出産、子育て等正当な理由をのぞいて、医局・病院をやめる他選択肢がありません。

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女性医師の場合

特に女性の場合は結婚・妊娠・出産と言うイベントを経験する女医さんが多いと思います。

あまりにも激務で、休みも中々とれなかったり、毎日夜遅くまで必要がある診療科であれば、家庭と仕事の両立が後々難しくなってきます。

また現実的に一旦手術となれば10時間くらい平気で手術時間がかかる腹部外科、脳神経外科、心臓血管外科に関しては、女性の場合は体力的にもたないと言う面もあると思います。

私は女性でも外科や救急科などを選択するのは自由だとは思います。

ただ長期的に見て男性医師と同じ土俵で競争しなければならないのですから、現実的な選択肢をした方が良いでしょうね。

手術時間が短い診療科となると、皮膚科、眼科、耳鼻科(一部)、形成外科、乳腺外科、整形外科なんかでしょうか。つまりは体内臓器に直接的にアプローチしない診療科に限定されるかと思います。

上記のような背景からか、女医さんは眼科や皮膚科、麻酔科等、体力勝負ではない診療科で、比較的オンオフが明確に区分されている診療科を選択することが多いようですね。

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開業しやすいか、医局をやめても大丈夫か

もし興味やQOLを十分考慮した上で、さらに考える余裕があるのであれば、医局と喧嘩をしてしまった場合のことも考えておいた方が良いですね。

フリーの医師の求人は、内科系であれば引く手数多なわけですが、一部のマイナー科になると働く場所も限られてきます。

「自分は巨大な医局という組織をやめてしまうかもしれない」と考えている研修医諸君は、とりあえずメジャー内科に入局しておけば良いと思います。

とりあえず何かしらの内科を経験さえしていれば、療養型の病院で働くことはできるでしょうから、食いっぱぐれることはありません。

多くはどこかの大学の医局に所属する

ただし今の時代でも、医局に所属する先生は多いですね。研修医1年目にして、既に入局宣言を済ませてしまう研修医もいます。

研修医たちに入局を決めた理由を聞いてみると、「特に考えていない」だそうで、やはり医局に所属することがいまでも標準であることを伺い知ることができます。

入局、を決めていない研修医も多くはすでに片足を突っ込みつつあるようです。

医局に所属して専門医を取得するのが正しいかもしれない

医局と聞くとあまり良いイメージがないのは仕方ないでしょう。

ですから、とりあえず入局だけしておいて、専門医や学位を取得して、出世の見込みながなくなったら距離を置く、というのが正しい身の処し方なのかもしれません。

自分の親のクリニックや医院を継ぐか否か

その他、自分の親がクリニックや医院を開業している場合には、それらを継承するのかどうか、という問題も出てきます。

医学部の同級生を思い起こしてみると、親が開業医をしている場合には、将来の軽症に備えて、内科医系に進む医師が多かったように思います。

親のクリニックを継承する、というのは医者キャリアの中ではかなりイージーモードです。なんとも恵まれています。

ですから継承するかどうかは別として、継承できるように同じ専門分野に進んだ方が賢明ですね。

まとめ

研修医の先生が、将来の専門を選ぶという行為は、医師人生の中でもベスト3に入るくらい重要な決断になると思います。

専門分野というのは、日本どこにいてもついてきてまわりますから、研修病院を決定するとか、働く場所を決めるという以上に重要なことかもしれません。

いろんな診療科の情報を吟味して、後悔のない診療科の選択をしたいものですね。



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