医局に所属することのメリット・デメリット。結局入局した方がいいのか




何かと問題の多い医局制度。最近では医局に入らずに働いている若い先生も多いと聞きます。

メリットとデメリットに分けて考えてみると、ちゃんとメリットもあるわけです

ここでは医局に入ることのメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。

医局に入るメリット

いろんな病院で勤務できる・経験を積める

医局に入ると、医局の指示される病院で勤務することが必要になります。

たいていは数年ごとにいろいろな病院で勤務していくわけです。

引っ越しが多いとか、飛ばされるとか、一見するとデメリットに思えてくる医師の異動なのですが、決してそればかりではありません。

病院によって、そこに在籍する医師によって考え方や治療のアプローチは若干異なりますから、自分自身の臨床経験を広げることができます。

また当然のことながら都市部の病院と地方の病院では患者層も異なりますから、経験できる症例も異なってきます。

医者というのはいくらガイドラインがあるといえども、つまるところ知識と経験に立脚した職業ですから、幅広く経験できるというのが将来の診療に必ず役立つはずです。

研究ができる、論文がかける

医局に入った場合には、多くの医師は大学院に進学することになります。

そして医学系の大学院では、基礎研究または臨床研究を行い論文を書くことになります。

民間病院だけで研究を行い、博士論文を書くのは現実的にはかなり難しいのが現状です。

したがって自分の可能性を試すためにも、研究を行って論文を書くことができるというのも医局に入るメリットといえるでしょう。

特に業績をたくさん積んで出世することを考える場合には、医局に入らないことにはほぼ不可能です。

将来にアカデミックなポストでの出世を目指すのであれば、博士号はほぼ必須ですし、すなわち医局に入ることが必要になってきます。

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2016年11月18日

マイナー診療科では専門医を取るために必須

このほか医者の絶対数が少ないマイナー診療科では、専門医を取得するにあたって症例数が必要になってきます。

地域の基幹病院に勤務することで、必要な症例数を達成できる場合もありますが、たいてい地域の基幹病院は医局の関連病院であることが往々にしてあります。

ですから医局に所属し、大学病院または近隣の総合病院で多くの症例を経験しなければ、専門医が取得できないと現状があります。

これはメリットというか、どうしても医局に入らなければならない、といった考え方でしょうか。

内科や外科であれば、ある程度の規模の総合病院でも専門医の取得は症例が比較的豊富なので、医局に所属しなくとも専門医を取得することが可能のようですね。

医局に入るデメリット

さて、今度は医局に所属することのデメリットについて考えていきましょう。

一般的には医局に入ることは、あまり良いイメージで捉えられないことの方が多いかと思います。

給料が安い

特に大学病院で勤務している場合には、一般病院で勤務している給料に比べると、おおよそ2割位が低くなります。

それでいて勤務時間は一般病院よりも長く、カンファレンスやプレゼンなどの雑用は多いですから、良いことは一つもありません。

それに上司や教授のご機嫌を伺いながら仕事をしなければならないですから、人間関係でも負担は増えます。

また医局の関連病院で勤務する場合も、多くは給料が低い部類の病院になってしまうでしょうか。

そうでなければ、給料が高い医局の関連病院に医師が殺到してしまいますからね。

大学病院、一般病院に関わらず、医局に所属して働くことを考えると、給与面だけで考えると医局に入るメリットはないでしょう。

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2017年1月27日

異動が多く、将来設計が難しい

医局に入ると、医局に言われるがままにいろいろな病院で勤務する必要が出てくるわけです。

メリットのところにも書いた通り臨床経験の幅が広がるという一方で、将来設計が立たない側面もあります。

来年はどこの病院で勤務するかわからないわけですから、マンションを購入したり、一軒家を購入したりするのも難しくなります。

共働きの場合には別々に生活しなければならない可能性もありますし、お子さんがいるような場合には、家族での引っ越しが必要かもしれません。

若くて独身のうちはそれなりに楽しいかもしれませんが、家庭を持った時にはそうもいってられないでしょう。

医局派遣でいろいろな病院に勤務しなければならないのは、明らかに負担です。

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2017年1月13日

研究をしなければならない

医師としての出世を目指すのであれば、研究というのは欠かせないものです。出世への階段でもあります

しかしながら、医師が行う研究は基本的に時間外に行うことになっています。

少し厳しい言い方をすれば、研究をしている時間はサービス残業になってしまうわけです。

私が以前勤務してた大学病院でも、研究時間は残業代はつかない、なんて恐ろしい決まりがありました。あくまで自己研鑽というわけです。

もし出世を目指すのでもなく、研究が好きでもないのであれば、医局に入り研究をする、させられるメリットは全くないでしょうね。

まとめ

以上、医局に入ることのメリット・デメリットについて考えてきました。

出世を望むのでなければ、医局に所属することのメリットというのはほとんどないと言っていいでしょう。

しかし医局を穏便に辞めるのも簡単ではありませんから、難しいところです。

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