どうも、僕です。
先日というか、数週間前に1週間で110時間病院にいた時がありました。
まあ〜そりゃ〜人間ですから疲れるんですよね。
その時の記録、体に発生した変化などの記録を残しておきたいと思います。
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あれっ?1週間は何時間だっけ?
ずっと病院にいて感じたのは、はて、1週間は何時間か問題です。
このクエスチョンは普段は考えないわけですが、冷静に考えるようになります。
当然のことながら、1週間は7日x24時間ですから、トータルで168時間となります。
ちなみに通常勤務であれば1日8時間の週5日で40時間となるはずです。労働基準法の観点からも週40時間が基準になっていますね。
そんな中、100時間も仕方なく働かざるを得ませんでした。
つまり通常勤務の2.75倍、そして1週間のうちの65.4%も病院にいた計算になります。
なぜこれほどまでに忙しかったか?
これほどまでに働かざるを得なかったのには、いくつか理由があります。
まず、当直です。
当直は病院に一晩中、または土日であれば1日中いなければならないわけですが、運悪くこの週は土日含めて3回の当直が割り当てられました。
ちょうど2-3日に1回当直をするような感じです。
私の勤務している病院の都合上、当直といっても一晩中寝ずに働き続けているとか、動き回っているというわけではないのですが、いつ電話がくるかわからない状況で過ごすのは非常に精神力を消耗します。
あとは当直室のベッドもお世辞にも質が良いとは言えませんから、睡眠の質は悪いでしょうね。
ところで当直業務に関しては、明らかに研修医時代よりも負担になってきているのを時間します。歳のせいなのでしょうか?
病棟業務を行う限り、17時になったからといってスッと帰宅することはできません。
病棟患者に指示をだし、状況が落ち着かない限りはなかなか簡単には帰宅の途につくことは許されないのです。
110時間勤務の内訳
ちなみに110時間勤務の詳細ですが、下記の通りになります。
月曜:7:30-21:00
火曜:8:30-18:30
水曜:8:30- 18:00
木曜:8:30-翌朝7:30 当直
金曜:7:30-20:00
土曜:8:30-翌朝8:00 日当直
いや〜こう書き起こしてみても恐ろしいですね〜。
特に当直明けの勤務は集中力も落ちますし、いつも以上に2倍疲れます。
110時間勤務を経験しておきた体の変化
さて、このような勤務をして体には幾らかの変化を感じ取ることができました。
ミスが多くなる
これだけ長時間勤務していると、よくわからない部分で些細なミスをするようになります。
実際に私はこの1週間だけで、簡単な日付の間違いを4回犯し、適宜周囲の人たちに指摘されました。
自分では全く何も考えずに電子カルテに記載した日付や、口に発した日付が全くもって異なっているのです。
日付のミスであれば取り返しはいくらでもつきますが、これがもし治療や処方のミスとなると、すぐさま医療ミスと直結してきますが、非常に恐ろしいことです。
十分気をつけているつもりであっても、全くお構いなくミスしてしまうのです。
常に吐き気がする
この週の後半くらいには、常に体がだるく吐き気がしているような錯覚に囚われます。
1日単位ではしっかりと6-7時間くらいの睡眠がとれているのですが、当直中は熟睡できていないのか、労働に対して睡眠時間が短いのかわかりません。
とにかく、体調が優れないのです。
実は一番体調がすぐれなかったのは翌週の月曜日だったのですが、倦怠感と嘔気がひどく、病院の体温計で自らの体温を測定したほどです(36.3℃でしたが…)
些細なことでイライラする
体調の変化は身体的な部分だけではありません。精神的にも悪影響です。
このような長時間労働をしている間は、精神的にも反応性が乏しくなるほど披露しているのですが、一方では些細なことでイライラしてしまうのです。
いつもの自分とは違うのですが、患者さんや同僚の些細な一言、行動によってすごくイライラするのです。
長時間労働によって、やはり精神的にもすごく強い負荷がかかっているのだと実感されます。
やっぱり長時間労働はダメ!
というわけで久々に集中的に長時間労働をしてみて思ったのですが、肉体的にも精神的にも非常にすり減ります。
脳外科や心臓血管外科の先生は日常的にこれくらいの長時間労働をこなしているのでしょうから、いったいどういう神経をしているんだ!と思わざるを得ません。
また、報道に出てくるような長時間労働の末に自殺してしまう研修医の気持ちも、少しわかるような気がしました。
労働時間をある程度自分でコントロールできれば良いのですが、若手医師のうちはそうもいきません。
最近では医師の働き方に制限を設けようとする動きも出てきていると聞きますが、早急に実行してもらいたいものです。
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