心電図は医師にとって基本的な検査であり、医師であれば誰だって理解できなければなりません。
しかし心電図について系統的に学ぶ機会はなく、循環器をローテーションしない限りは、実践の場で独学で学んでいかなければいけない現状がありますね。
ここでは心電図を学ぶにあたって役立つ教科書をご紹介しています。
★★★ 3秒で心電図を読む本
心電図の解説本ですが、一般的な教科書とは切り口が異なっています。
本書の構成は、症例を用いて心電図の知識を一通り解説した後、最終章で症例問題を提示するかたちになっています。
本書の一番の特徴としては、異常Q波は読まなくてよい、aVRの臨床的意義は少ないなど、臨床に携わる医師の視点から、大切な項目のみを解説していることである。
より臨床の医師に近い視点を共有することが可能になり、心電図のすべてを順に追っていくのではなく、必ず見るべきポイントのみに絞って心電図を読んでいくことが可能になっているといって良いでしょう。。
また、心電図を読むことだけに特化しており、生理学的な成り立ちなどは割愛されています。
心電図初学者の学生にはあまり向かず、心電図生理などを一通り学習し終えた学生、研修医向けの教科書といってよいでしょうね。
★★★ 心電図の読み方パーフェクトマニュアル―理論と波形パターンで徹底トレーニング!
こちらも症例ベースに解説されている心電図の教科書です。A4サイズのやや大きい教科書であり、より正統な教科書と言えます。
基本的な心電図異常について、レベル別にQ and A形式で掲載されており、問題を解く流れで読み進めていくことができる教科書である。
実践の場のように自ら考えることで、より知識が身につくようになっていると言えるでしょう。
Visited 4 times, 1 visit(s) today
コメントを残す