救急・麻酔 – おすすめ教科書

救急・麻酔分野の教科書は、どちらかというと臨床現場向けに書かれたテキストが多いですね。

救急・麻酔分野はやはり手を動かして初めて成り立つ学問です。

またほとんどの研修医は麻酔・救急分野を経験しますから、医学書のマーケットという点においても、臨床向けの教科書のウェイトが大きくなってしまうのも頷けます。

ここでは、医学部の講義向けの教科書と、研修医向けの教科書に分けてご紹介したいと思います。

講義向け

★★☆TEXT麻酔・蘇生学

研修医・医学生用に書かれた麻酔学・蘇生学(救急)のテキストである。学生向けとあるだけに、出版社の紹介にある臨床実習メモ、イラストなどを含めて理解しやすい。

特に体内閉鎖腔と笑気吸入麻酔を扱った部分では図を用いて非常に分かりやすく書かれてある。

内容量は全体的に抑えてあり、麻酔学は学生レベルで標準的な内容を、蘇生学では総論程度のことしか触れられていない。

しかし、麻酔や救急が医学教育のレベルではマイナー科であることを考慮すると、全体で526ページというのは決して内容不足ではないのだろう。

臨床講義と平行して、試験対策に、どちらにも使える教科書である。

☆★★ 標準救急医学

標準シリーズの教科書。

救急・麻酔分野では座学向けに書かれた教科書は少ないので、講義での教科書ということになると、こちらの医学書も十分選択肢に挙げられる。

研修医向け

★★★ ICU実践ハンドブック

ICUブックが教科書的だとすると、本書はより実践的で臨床に即した解説が多い。

各疾患の一部には実際の処方例や薬剤量なども掲載されている。各疾患・病態は臨床、診断、治療、の流れで解説されている。

コンパクトサイズながらイラストや写真はそれなりに掲載されており、研修医が読むには最適。

★★★ ICUブック

ICU管理について書かれた名著の訳本で、ICU実践ハンドブックと比較すると教科書的・辞書的である。

ICU管理でぶち当たる臨床上の疑問についてポイントを絞って解説され、それぞれにエビデンスとなる論文が引用されている。

それだけに、研修医が読み進めるには少し難解かもしれない。論文を引用したデータのfigureなどは掲載されているが、写真やイラストは多くはみられない。

もちろん研修医になってから読む本

★★★ 麻酔科研修チェックノート

麻酔科研修医向けのポケットマニュアル。コンパクトサイズでありながらカンファレンスでのプレゼン方法、術前回診で問診すべきことなども触れられており、麻酔科研修で必要なことが網羅されている。

実際使用するにあたって重宝するのは、ページの巻末にまとめられている麻酔科で用いられる薬剤の用途と使用量が簡潔にまとめられている項目である。実際の手術室で疑問に思った点をすぐにリファレンスできるのは役立つ。

一方で麻酔科で経験する手技や、各手術に対する麻酔管理などはかなり簡潔に書かれており、他の教科書で補う必要があろう。

麻酔科をローテートする同期の研修医はほとんどみんなこの本を持っていた。

★★★ 人工呼吸管理に強くなる

A4版で309ページ。書いてある内容としては人工呼吸器に初めて触れる入門者(研修医、コメディカル)向けの教科書である。

呼吸生理や鎮痛・鎮静の考え方から解説がはじまり、予備知識が不十分でも読む進める事が出来る。イラストやグラフは豊富で、視覚的に理解できる。

本書の特徴は人工呼吸器のウィーニング(離脱)やNPPVについても多くの説明がなされており、入門書ながら臨床に即した内容となっている。各章の最後には演習問題も掲載されている。

流石に学生で使う機会はないと思うので、購入するなら研修医になってからといったところか。

★★★ 必ずうまくいく!気管挿管

なんといっても本書の特徴は、ビジュアルで理解できるところである。

動揺歯がある患者での挿管や、挿管チューブの固定方法などに関しても、写真をみながら理解する事ができる。

ラリンジアルマスクの挿入方法、エアウェイスコープを用いた挿管方法などについても触れられており、術中気道確保に関して総合的に解説したビジュアルブックといえる。

麻酔科をローテーションするならば、持っておいても村はないだろう。

★★☆ MGH麻酔の手引き

世界的に有名はMGH、マサチューセッツ総合病院のテキスト。

麻酔科研修ハンドブックがレジデント向けであるのに対して、本書は実際に手術室で行われる麻酔の導入、維持、覚醒に関連する事項について解説した麻酔科医向けのハンドブックである。

ポケットサイズでありながら、ページ数は880ページと分量はかなり多くなっている。

各臓器別の手術に対する麻酔のかけ方、合併症をもつ患者において気をつけることなど、より臨床に近いしてんから書かれており、レジデントのうちは辞書的に使うのが適当だろう。

硬膜外麻酔や気管挿管などの手技についても触れられているが、かなり簡潔である。

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先生まだ医局辞めてないんですか?

 

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