救急・麻酔 – おすすめ教科書

救急・麻酔分野の教科書は、どちらかというと臨床医向けに書かれたテキストが多いですね。

またほとんどの研修医は麻酔・救急分野を経験しますから、医学書のマーケットという点においても、臨床向けの教科書のウェイトが大きくなってしまうのも頷けます。

ここでは、医学部の講義向けの教科書と、研修医向けの教科書に分けてご紹介したいと思います。

講義向け

★★☆ TEXT麻酔・蘇生学

研修医・医学生用に書かれた麻酔学・蘇生学(救急)のテキストです。

特に体内閉鎖腔と笑気吸入麻酔を扱った部分では図を用いて非常に分かりやすく書かれてあります。内容量は全体的に抑えてあり、麻酔学は学生レベルで標準的な内容を、蘇生学では総論程度のことしか触れられていない印象です。

麻酔や救急が医学教育のレベルではマイナー科であることを考慮すると、全体で526ページというのは決して内容不足ではないでしょう。

臨床講義と平行して、試験対策に、どちらにも使える教科書でしょう。

★★☆ 標準救急医学

標準シリーズの教科書。

救急・麻酔分野では講義向けに書かれた教科書は少ないので、こちらの医学書も十分選択肢に挙げられる。

おすすめ教科書・医学書(シリーズもの). 病気が見える、標準医学、STEP、TEXT…

2017.12.15

研修医向け

★★★ ICU実践ハンドブック

ICUブックが教科書的だとすると、本書はより実践的で臨床に即した解説が多いかといえるでしょう。

各疾患や病態は臨床、診断、治療の流れで説明されており、治療の項目では実際の処方例や薬剤量なども掲載されています。

コンパクトサイズながらイラストや写真はそれなりに掲載されており、ICU管理を担当する研修医が読むには最適なテキストといえるでしょう。

★★★ ICUブック

ICU管理について書かれた名著の訳本で、ICU実践ハンドブックと比較するとより教科書的・辞書的です。

ICU管理でぶち当たる臨床上の疑問についてポイントを絞って解説され、それぞれにエビデンスとなる論文が引用されています。

分厚い教科書であるので、研修医が読み進めるには少し難解かもしれません。論文を引用したデータのfigureなども掲載されており。じっくり腰を落ち着けて読むべき辞書的な本になっています。

★★★ 麻酔科研修チェックノート

麻酔科研修医向けのポケットマニュアルです。

コンパクトサイズでありながらカンファレンスでのプレゼン方法、術前回診で問診すべきことなども触れられており、麻酔科研修で必要なことが網羅されています

使用するにあたって重宝するのは、ページの巻末にまとめられている麻酔科で用いられる薬剤の用途と使用量でしょうか。実際の手術室で疑問に思った点をすぐにリファレンスできるのは役立ちます。

一方で麻酔科で経験する手技や、各手術に対する麻酔管理などはかなり簡潔に書かれており、他の教科書で補う必要があると思われます。

麻酔科をローテートするレジデントにとっては必携の一冊です。

★★☆ MGH麻酔の手引

世界的に有名はMGH、マサチューセッツ総合病院のテキストです。

麻酔科研修ハンドブックがレジデント向けであるのに対して、本書は実際に手術室で行われる麻酔の導入、維持、覚醒に関連する事項について解説した麻酔科医向けのハンドブックとなっています。

ポケットサイズでありながら、ページ数は880ページと内容量はかなり多くなっています。

各臓器別の手術に対する麻酔のかけ方、合併症をもつ患者において気をつけることなど、より臨床に近い視点から書かれています。

レジデントのみならず、麻酔科専門医レベルであっても有用な教科書になるでしょう。

★★★ 人工呼吸管理に強くなる

A4版で309ページ。人工呼吸器に初めて触れる入門者(研修医、コメディカル)向けの教科書です。

呼吸生理や鎮痛・鎮静の考え方から解説がはじまり、予備知識が不十分でも読む進める事が出来るようになっています。イラストやグラフは豊富で、視覚的に理解するのを手助けしてくれます

本書の特徴は人工呼吸器のウィーニング(離脱)やNPPVについても多くの説明がなされており、入門書ながら臨床に即した内容となっています。各章の最後には演習問題も掲載されている。

研修医になれば必ずや人工呼吸器の管理を行うことがあるでしょうから、持っておいて損のない一冊といえるでしょう。

★★★ 必ずうまくいく!気管挿管

ほとんどが写真やイラスト中心に掲載されており、ビジュアルで理解できるテキストになっています。

動揺歯がある患者での挿管や、挿管チューブの固定方法などに関しても、写真をみながら理解する事ができます。

ラリンジアルマスクの挿入方法、エアウェイスコープを用いた挿管方法などについても触れられており、術中気道確保に関して総合的に解説したビジュアルブックといえるでしょう

麻酔科、救急科をほとんどの研修医はローテーションするでしょうから、是非もっておきたい一冊です。



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