【医師の視点】毎年3月は喜怒哀楽のある送別会の時期ですね。悲しい思いをする先生もいます




毎年3月ごろには大学病院から異動していく先生方を送り出す、医局送別会というものがあります。

この送別会に出席する先生の中には、悲しみの表情で大学を去っていく人、うれしさの表情で大学をやめていく人など、喜怒哀楽に満ちています。

そんな医局送別会の実際についてご紹介しましょう。

医局送別会はカジュアルな雰囲気で行われることが多い

医局のメンバーが集まる会ですが、カジュアルなことが多いように思います。

医局の人数にも依るんでしょうが、居酒屋貸切〜ホテルの小宴会場くらいが相場だと思います。

大学病院の医局の同門会とか、教授就任式とか、忘年会となれば人数の関係からホテルの大宴会場を貸し切って、結婚式のように厳かに行われるのですが、そうではありません。

大学病院の外部からは偉い人は出席しないですし、みなさん顔見知りで和気藹々としていますし、どちらかというと内輪の会だからでしょうか。

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2018年9月10日

医局送別会の内容と実際

上述の通りカジュアルなものですので、基本は飲み会です。

その中でも教授の労いのスピーチ、関係者の言葉、思い出、そして送り出される人の思い出話、と続きます。

若手の先生で一旦大学の外に出るというような場合には、

まだまだ勉強してきます

と、希望に溢れた話になります。

一方でベテラン医師が関連病院に出向するような場合には、医局の思い出話に花が咲きます。そんな感じです。

残りの時間はいたって普通の談笑、ということになりますね。

大学を離れる理由は様々である

送別会ですから、主役は医局を離れていく先生たちです。そんな大学から離れる理由は様々です。

若手の先生で大学病院勤務であれば、大学で一通りのことを学んで、さらにステップアップするために関連病院に出ていく先生がほとんどです。

その先生たちは皆期待と緊張の面持ちで、どちらかと言うと希望に満ち溢れています。

ベテランの先生の場合は、片道切符と言った形で、助教、講師、医局長など大学でのお勤めを終えて、キャリアの終着地点として関連病院で医師としての一生を過ごすことになります。

そのようなベテランの先生方の中でもいろいろなタイプがあって、大学を出たい出たいと思って、ようやく希望が叶って送別される先生もいます。

一方で大学の中で出世を望んでいたにもかかわらず、あえなく出世競争に敗れて失意の思いで大学を後にしなければならない先生もいます。

送り出される医師にしてみれば、希望に満ち溢れている場合もあるのですが、そうでない場合もあるわけですね。

医局送別会を悲しむ人

送別会というと喜びに満ち溢れているように思うのですが、そうではありません。

大学病院から出ていく先生のすべてが、ハッピーというわけでもないのです。

所詮はいち組織の人事なのですから、そこには様々な人間模様が存在しています。

例えば教授を目指して一心不乱に大学病院で耐え忍んできたのに、あえなく教授選に破れてしまって、仕方なく大学を去らなければならない場合はあります。

また、大学から遠く離れた僻地の関連病院への出向を命じられ、医局の命令に逆らうことができずに仕方なく大学病院を去らなければならない場合もあります。

こういう場合はハッピーでないかもしれませんね。

それでも医局人事は絶対ですから、悲喜こもごも指定された病院へ出向しなければなりません。

最近はみな大学を敬遠する傾向にあり

最近では医局に入る若手の医者が減っており、残された医師たちの大学の中の業務も日に日に忙しくなりつつあります。

雑用を代わりにやってくれる研修医が大学病院から減り続け、中堅医師にとってはつらい状況になっているのです。

中堅医師の中でも、教育や研究などの臨床以外の業務に対して興味のない医者にとっては、大学病院は給料も安くあまり魅力的でない職場です。

それに伴って強い医師を持って教授を目指す人以外は、みな大学から出たがっているのが現状です。

3月にある医局送別会。いろんな思いを乗せて毎年行われています。

病棟の送別会も悲喜こもごもである

3月で病院を去る医師が、病棟の看護師さんたちにお礼を申し上げたりとか、逆に病棟の看護師さんたちが「辞めます」というお披露目の場でもあります。

病院を辞めて行く看護師さんに関して、色々と思うことがあるわけなのです。

病棟の看護師さんの入れ替わりは激しい

看護師さん達の入れ替わりは、毎年の事ながら激しいですね。

今年もトータルで5人の看護師さんが辞めていくことになる、とのことでした。

結婚して旦那さんの転勤に合わせて辞めていく看護師さん、急性期病院でのキャリアを十分に積んでまったりとした勤務を目指して辞めていく看護師さんはよくある例です。

その他、研修医と結婚して寿退社する看護師さんもいれば、理由はよくわからないけれども家庭の事情でやめていく看護師さんなど、病院を辞めていく理由も様々です。

病院をやめるわけではないけれども、別の病棟の看護師長として栄転していく看護師さんもいれば、外来看護師として配置転換になる看護師さんもいます。

とにかく、病棟看護師さの入れ替わりは毎年激しいのです。

毎年の戦力ダウンは避けられず

急性期病院には毎年新卒で新人看護師さんが何人か入ってきますから、働いている看護師さんの数は大きく変わりません。

しかし新たにやってきた看護師さんは、病棟の仕事を覚え直さなければならないですから、看護師さんの入れ替えによって4-5月あたりは戦力ダウンが避けられません。

辞めていったり配置転換になる看護師さんの中には、普段から頼りにしていた仕事のできる看護師さんもいたりして、新年度である4月からの病棟業務にわずかながら不安を覚えたりもします。

やはり病棟の中で仕事ができる看護師さんは貴重な存在であって、そのような司令塔的な看護師さんを失ってしまうのは大きな損失です。

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2018年1月3日

看護師さんの勤務は流動的である

このブログでも何度か書いていますが、看護師さんの勤務は非常に流動的ですね。

医者のように何年も働いて技能を身につける必要がないですし、医局による縛りもありません。

また看護師さんの働き方に多様性をもたらしているのは、細分化された専門性が要求されないことでしょうか。

医者だと各診療科に専門性が別れており、皮膚科の医者が胃癌の手術をするのは実質的に不可能なわけですが、看護師さんにはそのような診療科に縛られた専門性がありません。

外科病棟で働いていた看護師さんが、翌日から内科系の病棟で働くことも可能なわけです。もちろん慣れてくるまでには時間がかかるでしょうけれども。

急性期病院においては、看護師さんは引く手数多である

手術を盛んに行ったり、緊急性のある患者を受け入れている急性期病院では、看護師さんは引く手数多の状況です。

私の勤務している病院でも、毎年のように大量の看護師さんの求人が広告されており、上述したように毎年たくさんの看護師さんが採用されてきます(が辞めて行く人も数多くいます)。

急性期病院は医師だけでなく看護師さんの労働も激務であり、相当に仕事が好きだとか、独身でないと務まらないでしょう。

ゆえに急性期病院では看護師さんの入れ替わりが激しく、常に看護師さんが足りない状況が生まれています。

したがって病院側としては常に新たな看護師を採用したいと考えており、医師のように専門性がないからといってその市場価値が下がることは決してありません。

いまや日本全国どこでも看護師不足ですから、完全な売り手市場ですね。

うーん、簡単に転職できない医者からしてみると、転職しやすい看護師さんはなんとも羨ましいものです。

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2018年1月4日

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2018年1月7日

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