神経科学 – おすすめ教科書




神経科学の領域は、残念ながら日本語原著の良書が少ない印象です。

英語で出版されている名著の訳本はたくさんあるのですが、コンパクトにまとめられたちょうどいいサイズの教科書がありません。

どうしてなのでしょうね。

医学部の講義で学ぶにしても、解剖学や生理学よりはかなり割かれる時間が少ないですし、教科書を執筆する意味合いがあまりないのかもしれません。

とはいっても勉強するには教科書は必須ですから、ここでは何冊かご紹介したいと思います。

★★★ カンデル神経科学

神経科学の全体像を示した教科書です。

各ページは2段組で、文章主体の構成でありながら、イラストや写真なども多く配置されています。

トータルでは1700ページもあるので、教科書というよりは辞書のような存在でしょうか。

直前の試験対策や要点を把握するのには向きません。あくまで講義と並行してじっくりと読み進めるべきでしょう。

和書でもすでに5版まで出版されていますから、その内容は疑いようがありません。やる気のある医学生向けでしょうか。

★★★ スタンフォード神経生物学

スタンフォードの神経生物学での18年間の授業内容をまとめた教科書です。

Essential Cell Biologyと同じようなテイストで書いてある教科書で、1ページに1段の構成で、文章主体でありながら理解を深めるためのイラストや論文の図も掲載されています。

教科書全体はビジーではなく、全体のページ数は600ページ程度であり、講義と並行して読んでいくには、これくらいの分量がちょうど良いのではないかと思います。 

もちろんクイックにレビューすることができますから、試験対策にも良いのではないでしょうか。

★★☆ 神経科学-脳の探求-

約700ページに及ぶ神経科学の教科書です。

イラストはカラーで文章量も多く、平易な表現から始まって深いところまで理解を深めてくれる、そんな印象があります。

試験で要求される内容を遥かに超えているように思われるため、カンデルと同様に辞書的に使うのが良いと思います。

ただし最終の出版から10年以上経過していますから、改訂の頻度はカンデル神経科学にはかないません。

新品で買う必要はあまりないかもしれません。

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