医師の親たちは教育熱心である。だからこそ医学部に合格できるのかもしれない

医者の親たちはいな教育熱心です。そう言って大きな語弊はなさそうです。

学力的なものなのか、教育環境が影響するのか、医者の子供が医者になりやすいのはある程度理由があるようです。

医者の親は医師であることが多い

私が卒業した某国立大学医学部の同級生のうち、両親が医者だったのは30-40%だったでしょうか。

医師の人口はせいぜい25万人ですから、医学部の世界で考えて、将来の医師のうち30〜40%がその25万人の誰かを親に持つ事実は、人口比で考えれば恐ろしく相関があると言えるでしょう。

さて残りの70%前後の医学生の親の職業はというと、自営業や会社員、公務員や無職など多種多様でした。

とはいっても裕福な家庭のご子息が大部分で、親が中央省庁の公務員や弁護士、総合商社勤務などで、学生時代はアルバイトをせずに仕送りを20万円もらうような同級生が多くいました。

医学部の学生の中では、奨学金をもらってアルバイトしながらなんとか生活しているという苦学生は10%もいなかったと思います。

医学部で部活をやっているような場合は、アルバイトの時間が制限されるばかりか、合宿費、遠征費などで生活費以外の出費も増えます。

東大生の親の半分は年収1000万円以上とのデータがあることも考慮すると、家庭環境と言うのは子供の学歴にも大きく影響するようです。

私立大の医学部の学生の場合はもっと顕著

この状況は、私立大学の医学部となるともっと顕著になると思われます。

私立大学の医学部は6年間の学費だけで2000-6000万円にのぼります。一番安い慶應大学ですら6年間の学費は2000万円です

さらに親元を離れて一人暮らしするとなれば、トータルで5000万円くらいの教育費、生活費がかかるのではないでしょうか。

働き始めて私立大学出身の先生方に接して実感している事ですが、私立大学医学部の学生の両親はほとんどが医者です。

政治家の世襲が批判される現代ですが、私立大学医学部の環境もかなり世襲に近い状況にあるのです。

裏返せば、それだけの経済的な余裕がなければ、私立大学の医学部には進学できない状況にあります。

だからこそ、といってよいでしょうか。

特に私立大学医学部などは狭い世界ゆえ利害関係が見えやすく、東京医大にみるような不正入試がおきやすい環境にあります。

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医者の両親は教育熱心である

国公立大学、私立大学に限らず医学部に入学するには高い学力が必要です。

また医学部の学生には高収入な両親が多く、子供の教育にお金をかけることのできる環境が整っています。

上記を含めて総合すると、医学部に在籍する学生においては、教育熱心な両親が多いと思われます。

幼少期

幼少期には、様々な習い事をする医師は多くいます。

水泳、書道、英語、ピアノなどは定番ですが、ちょっと品のある家庭になるとバイオリン、乗馬など庶民では手がでない習い事を行うこともあります。

小学生以降

小学校高学年になると、ほとんどが塾に通うようになり、中学受験に向けて準備をするようになります。

医学部は高い学力が要求されるがゆえ、国公立や私立を問わず、中高私立一貫校から受験対策をする方が圧倒的に有利です。

したがって地方においてもそれなりの規模の都市であれば、医学部に入学してくるような学生は積極的に中高私立一貫校を受験する傾向があるように思います。

ここまで万全の教育を施したとしても、そのすべてが医学部に入学できるわけではありません。

都市圏のごく一部の中高私立一貫校を除いては、決して医学部合格が簡単というわけではありません。

医学部に入学できる学生はほんの一握りです。やはり狭き門と言えるでしょう。

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