医者であっても体調が悪くなれば、病院を受診します。だって人間ですから。
病院を受診したときに自分が医者であるかどうかを名乗るかは、人それぞれのようです。
私は自分が病院に患者として受診したときには、積極的には名乗らないようにしています。
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私は名乗らないようにしています
私はある病気でクリニックにもう数年くらい通院していますが、多分そこの先生は私がどういう仕事をしているか分かってないと思います。
いまさら「医者です」と名乗り出るの機会もないので、自己紹介のタイミングを逸してしまった感じがあります。
ただし「お仕事は何してるんですか」と聞かれた場合には、嘘をつくのも申し訳ないので、さすがに〇〇病院の医師ですと名乗るかと思います。
定期通院するようなクリニックであれば名乗っても良いとは思うのですが、1回限りの受診だったりする場合には、いろいろ聞かれるのもしんどいですしね。
それに診察してもらう医師に気を使ってもらうのも悪いので、自ら名乗り出ることはしないようにしています。
問診票に職業欄を書くクリニックもあり
ある皮膚科を受診した時には、問診票に職業欄を書く場所がありました。
職業を問診票に書く機会はあまりないと思うのですが、皮膚科特有なのでしょうか。
医者といっても公立病院に勤務している場合は「公務員」とか、民間企業系列の病院に勤務している場合は「会社員」などと書き方は色々あると思います。
といっても流石に嘘はつけないですから、その時には仕方なく職業欄に医師と記入しました。
それでも面倒ですから、病院を受診する場合はひっそりと受診したいものです。
名乗り出る医者、名乗り出ない医者
私みたいにひっそりと病院を受診するような医者もいれば、堂々と医師であることを名乗り出る医師もいます。
問診票に医学用語を並び立て、「〇〇病院の医師です」と最後に書かれていた先生もいました。
また診察室に入ってくるなり、自分の勤務している病院で使用している名刺を差し出されたこともあります。
診察する側としては、医者が患者の場合はすごく気を使います。
薬の処方や治療方針の説明に関して、わずかでも間違いがあっては不信感を募らせてしまいますから、自らの発言や行動に常に気をつけていなければなりません。
普段間違ったことをしているわけではないのですが、知識のある同業者からすべて厳しい目で見られていると思うと、やはり緊張してしまうものです。
患者が医者の場合の対応は、少し異なってくる
したがって患者が医師であるかないかということで、若干対応が変わってきたりします。
私の場合は、目の前の患者さんが医師とわかっていれば、呼び名は苗字ではなく「先生」と呼ぶようにしています。
その方が患者の方も特別扱いされている感じがして、ちょっといい思いするんじゃないかな、という配慮です。
また専門用語を使ったとしても患者さん側は理解してくれますし、長々とした定型的な説明の場合は、「釈迦に説法なのですが、お聞きになりますか?」といって説明を省略する場合もあります。
一般的なことの説明であれば、わざわざ詳細な説明を希望しない患者は多いように思います。
検査や治療のスケジュールに関しても、若干配慮することが多いかと思います。
特にA大学を卒業した医師がA大学を受診するような場合には、主治医は経験ある医師が務めたり、いろんな処置を研修医任せではなく経験ある医師が行うことが多いように思います。
面倒な患者としての医者がいるのも事実である
患者としての医師は、聞き分けの良い医師ばかりではありません。
患者としての医者の中には、自分の専門外であるにも関わらず、医療者側が提示した治療方針に口出ししたり、中には全く異なる治療方針を提示してくる医者もいます。
このような無理な注文はしばしば見受けられ、いかに患者である医師を立腹させずに、納得させるかについて非常に神経を使います。
単純に申し上げるなら面倒だということですね。
結局のところ、自分が医師であることをどう考えるかによると思う
自分は医者だ!と強く意識していれば、他の医者が提示した治療方針に口を出したくなるでしょう。
逆に相手をリスペクトしていれば、先生の方針におまかせします、となるでしょうね。
トヨタの社員がトヨタのディーラーを訪れたとしても、「自分はトヨタの社員である」と声高々に名乗り出たりはしないでしょう。
イオンの社員がイオンで高額な買い物をするときも、わざわざ社員だとは名乗り出ないでしょう。
むしろ不審がられてしまうかもしれません。
診察室で自らが医師であると名乗り出るか否かについても、自分の職業が医師であるということをどれだけ意識しているかに依存しているかと思います。
患者になる場合は医師としてのプライドは表に出さずに、患者として静かに従うのあるべき姿なのかもしれませんね。
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