呼吸器分野も、学生や研修医レベルでは「病気がみえる」以外には、あまり良い教科書はないかもしれません。
講義や試験対策として使うならば、やはり下記の病気が見えるシリーズが一番、安全安心なのではないかと思います。
★★★ 病気がみえる呼吸器
呼吸器分野も病気がみえるシリーズが出版されていますね。詳細はこちらをご覧ください
★★☆ レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室
呼吸器の先生がすべての章を執筆・監修されているまとまりのある教科書です。内容は呼吸器学に関わる内容が基本的なことから解説されており、学生やレジデント向けの教科書になっています。
文字主体でありながら、所々にイラストが掲載されています。文章は形式張った教科書スタイルではなく、読み手に語りかけるような軽いタッチで書かれているので、読むのに苦痛はなく、理解が深まります。
内容としては1-2ページごとに呼吸器内科を学ぶ上で疑問になるポイントを解説しています。 なぜ肺がんは転移しやすいかなどなど、胃がんとの比較で解説されています。
診断基準を学ぶ、呼吸器学を系統的に学ぶのであればやはり病気がみえるシリーズが第一候補になると思います。
リラックスしながら、寝転びながら読めるテキストといえるでしょう。
★★☆ レジデントのための呼吸器内科ポケットブック
知識を詰め込んだというよりは、呼吸器内科ローテーションで知っておくべきことを全体的に浅く網羅したポケットブックです。
各疾患について詳細に説明してあるというよりは、診察法や肺雑音の出方などをイラストやテーブルなどを用いて説明する、守備範囲の広いテキストだといえるだろう。
タイトル通り、レジデントや学生向けのテキストといえるだろう。
★☆☆ 肺機能テキスト
呼吸器分野で行われる代表的な検査項目について詳細に解説しているテキスト。
肺拡散能など理解がむつかしいところも、詳細にわかりやすく解説してあります。150ページほどの薄い本ですが、大きなイラストを用いて説明してあり、視覚的に理解することができます。
また、文章は生理学的なことから詳細に解説してありますので、この本だけで理解が完結できるようになっていますね。。
最終改訂がかなり前であるのが惜しいところです。
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