初期研修の外科ローテーション中に怒られたこと。まあしょうがない




私の初期研修医時代の3ヶ月の外科研修は、労働時間の面ではすごく大変なものでした。

このような生活を毎日されていると思うと、外科の先生には頭の下がる思いです。

そんな外科研修では色んな先生にいろんなことで怒られましたが、たくさん学ぶことがありました。

外科は激務である

消化器外科はおそらくどこの病院でも激務だと思われます。

私の研修病院も例外ではなく、朝は7:30の病棟業務に始まり、手術、検査、処置などで日中が慌ただしく過ぎていき、夕方の回診を終えて帰宅時間は平均21時といったところでした。

また土日、大型連休の回診なんか完全当番制にしてしまって良いと思いきや、なぜだが暗黙の了解のうちに全員が参加する事が当たり前になっています。

夜7時に回診が終わった後、意味もなく1時間電子カルテをいじっていることも多々ありました。

根底にあるのは、病院に長くいるほど良い医師である、という考えなのでしょうか。

そのほか虫垂炎や腸管穿孔、絞扼性イレウスなどの緊急事態は時と場所を選ばない事がよくわかりました。

夜中に呼び出されて臨時手術を手伝った事は何回もありますし、大型連休も2回の臨時手術で、病院に行かなかったのはたった1日だけでした。

若手の外科の先生は比較的仲良くしてくれる

外科をローテーションしていた時代、外科専門医を取るか取らないか位の若い先生とは、仲良くさせていただいてました。

若手の先生から、直接怒られると言う事はあまりありませんでした。先生方も普段は仲良くしているという手前、怒る・叱ることが難しかったのかもしれません。

この気持ちは今になってみるとすごく良く分かります。

どちらかと言うと私がやっていることに関して、それとなく指摘をされて指導を受けるといったような感じでした。

中堅〜ベテランの先生から手を動かせと厳しい指導があり

もちろん外科の診療科には、医者になって20年目位の、中堅〜ベテランの先生もいらっしゃいます。

その先生方とは病棟業務で関わることはほとんどなかったのですが、手術では関わる事がありました。

私がよく怒られたのは、手術中はもっと手を動かせと言うことでしょうか。実はこの指摘は、産婦人科をローテーションしていたときにも言われました。

ただし研修医のレベルでは、手術に入るといっても、術者が見やすいよう視野を確保したり、溢れ出てくる血液をサクションで吸ったり、といった位です。

私の考えとしては、あまり指示がないままにどんどん先走ってしまったら、取り返しのつかないことになるかもしれないと考えて、あまり手を出さないようにしていました。

ただ一方で術者の側から見れば、もっとどんどん手を出して、手術に参加すると言うことを望んでいたのかもしれません。

手術中の空気を読むのが難しい

この辺の空気を読む感じ、というのはすごく難しかったように記憶しています。どこまで自ら考えてやって良いのか、というのを認識するのは難しいことがよくわかりました。

いま医者10年目近くなって思うのですが、若い先生には迷ったら上級医の指示を仰ぐべきだと教えています。責任のある立場にない研修医ならなおさらです。

医療行為というのは、時には取り返しのつかないことになる場合があります。

よかれと思って行った判断が、実は180度間違っていたなんてことはしょっちゅうあります。

そのような現実の一方で、外科の先生方に「もっと手を動かせ」と言われるのは、なかなか私にとっては難しい局面でした。だから外科系にすすまなかったのかもしれませんね。

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