大学の医局で行われる医局説明会。真実は教えてくれないので十分注意しよう




大学病院の医局では、学生や研修医をリクルートするために医局説明会なるものが頻繁に開催されます。

学生や研修医たちはお目当の医局の説明会に出席して、将来の進路を思案します。

しかし本当のところは誰も教えてくれないので、注意してね、という話です。

【医師の視点】医学部生・研修医が診療科を選択するときに考えるべき4つの指標

2018年1月6日

医局説明会の概要

医局説明会は、大学病院の医局が人材を集めるために開催します。

多くは研修医が進路を決めはじめる毎年5月から6月にかけて行われ、研修医のみならず医学部の5-6年生を対象として開催されます。

説明会では、各診療科の業務内容や楽しさなどが説明され、加えてどのようにしてキャリアを積んでいくかなどなどを伝えていきます。

一通りレクチャー形式の説明会が終わると、交流会の場に移動となり、そこでお酒を飲み交わしながら親睦を深めるという形態になっていますね。

場合によってはやる気のある研修医たちが、ここで医局に入る意志を示す場合もあります。

医局にとって学生や研修医は常にウェルカムである

この医局説明会なのですが、学生や研修医は常に歓迎されます。

今や大都市にある一部の大学病院をのぞいてはどこも人材不足であり、いかにして多くの学生や研修医を呼び込むかということが重要な課題になっています。

以前は奴隷扱いされることの多かった大学病院の研修医たちですが、今や本当に歓迎される立場になっているのです。

といってもその内実は、大学病院で雑用をしてくれる研修医を確保する意味合いでしかないのですが…

とにかく今の時代、全く顔見知りの学生や研修医が土壇場で参加したとしても、拒否されるなんてことはないと断言できます。

医局説明会の後には、親睦の場として飲み会が開催されます。

この場には医局員も参加するわけですが、若い研修医や学生諸君が出席しないとなると、ただの医局の飲み会で気まずいだけです。

それに飲み会に来てもらわないことには、新人が増えることもありません。

お金なんていくらでも負担する、飲み会だけでも参加してほしい、というのが医局員の願いなのです。

大学病院における研修医の位置付け。研修医は熱烈な歓迎を受ける

2017年3月5日

医局説明会では待遇・給料などの真実は語られない

さて一見するとクリーンにみえる医局説明会なのですが、本当に知りたい部分が語られることはありません。

例えば企業に就職するときには、待遇とか、給料とか、時間外手当の有無とか、どこに派遣されるかなどといった待遇面の話はあらかじめ知っておくことは必須です。

休日をどれくらい取得できるのか、お給料はどれくれいか、ということもあらかじめ明示されている場合が多いかと思います。

一方で医局説明会では、このような待遇面が語られることはほとんどありません。

ただ仕事のやりがいとか、病院内での○○科の重要性が宣伝されるだけなのです。

飲み会のような懇親会の場でも、基本的にはポジティブな側面しか聞くことはできません。

21世紀の時代にあってなんとも古臭い体質なわけです。

デメリットを話すのはタブー

私が大学病院に勤務していたときも、医局説明会でデメリットな部分を話すのはタブーでした。

あ〜来年は遠くに派遣されちゃうのかな」とか「大学病院の給料はコンビニバイトと同等」、「大学院の論文指導はまともにしてくれない

などといった不満を語るのは半ばタブーだったわけです。

そりゃ夢見てやってきている学生や研修医に、負の側面ばかりを喋ってもしかたないですから。

裏を返せば、大学病院の給料とか労働条件は最悪ということです。

やりがいを信じて医局に入ったけれど、結局はしんどいことばかりだった、というのであれば、もはやブラック企業と同じ構図になってしまいます。

【奴隷医の視点】大学病院の勤務医のお給料は不当に安い。その現状について考察する

2017年1月27日

医局のブラックな部分を知るためには

医局の負の側面を知るためには、なかなか難しいのが正直なところです。

大学病院で働いている若手医師に話を聞くのが1番ですが、研修医や学生の身分では本音が聞ける場面は限られるでしょう。

結局のところ医局説明会ではポジティブな面しか語られませんから、説明会に出席するメリットはあまりないでしょうね。

医者は長時間労働や当直で休めない。病院はブラック企業である

2018年1月5日

Sponsored Link







関連する記事



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。