(これは研修時代に書いた記事です。適度にリライトしております)
研修医って忙しいもんですね。
私が研修している病院は地方中核病院で、決して野戦病院のように、けたたましく忙しい病院ではありません。
研修している科も某内科であって決して忙しくないのですが、6月は1日も休みがありませんでした。
患者さんからお礼をいただく
指導医と回診中に、当日退院予定の患者さんからです。
指導医はともかく、私は毎朝回診していただけなので、特に何をやったというわけでもないのですが。
USMLEの練習問題で、同様のシチュエーションの場合にどうすべきか?という問題があったのです。
確か正解は「患者の生活に支障のない範囲でなされる謝礼は受け取るべき。それこそが良い信頼関係の構築に繋がる」というものでした。
と思ってインターネット上でいろいろと検索してみたのですが、議論はわかれているようですね。
指導医曰く「善意を断るのは悪い」とのこと。教科書を買って良い医者になれるようにがんばりたいものです。
病理解剖がありました
入院中の患者さんで、原疾患以外の原因で亡くなったと思われる場合、死因を特定するために病理解剖が行われるようです。
基本的な流れは皮膚を切開し、内蔵をすべて取り出し、肉眼で異常所見を探す。
原疾患を持つ臓器や、死因と関連があると疑われる臓器については切片を切り出して顕微鏡で見る、という流れのようです。
人体解剖と言うと「気持ち悪くて吐きそう」という感情が真っ先に浮かんできそうですが、その場に居合わせた病理医や助手、研修医の自分を含め、遺体を見つめるのは間違いなく科学的な眼でした。
ですから、決して気持ち悪くなったり、血なまぐさいにおいで倒れそうになったりすることはありません
言うなれば、においや見た目から直感的にこみ上げて来る感情が、科学的な思考、分析で完全に覆われていると表現すれば良いでしょうか、
晴天の青空の日に、窓のない病理解剖室で遺体と向き合っている自分は何だが違和感がありました。
患者さんの死亡に伴って呼び出しがある
患者さんが亡くなると、死亡確認、お見送りのために病棟から電話がきます。
この電話が何時であってもきてしまうわけです・・・。結構辛いですね。
指導医の先生はこんな生活をもう何年も続けている訳ですから、本当に頭の下がる思いです。
重症な患者さんがいれば、飲み会に行くのも億劫になってしまいます。
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