研修医時代よくみられる症例の取り合い。どうして争いが起こるのか

研修医時代には、仲間と切磋琢磨しながらいろいろなことを学んでいきます。

患者の数に対して研修医の数が多い場合には、患者さんの取り合い、症例の取り合いが行われます。

だからといって研修医同士で取り合いをしてはいけないですし、喧嘩をしてもいけません。

取り合いの実際

研修医の時には研修医なりの競争っていうのがあるんですね。その1つが症例の取り合いです。

同じ診療科に研修医が2名以上いる場合には、これは症例の取り合いになっちゃうわけですね。

入院してきた患者をどちらの研修医が担当するのか、手術や説明にどっちの研修医が同席するかなどといった具合です。

仲が良い研修医だと「1症例は私、もう1症例はあなた」といった譲り合いで円満に落ち着くのですが、お互いにやりたい盛りだとこれはもう大変です。

手技・症例の取り合いで争いが起きたりもするんです。中には完全に仲違いしてしまった研修医もいましたね。

やりたい盛りでしょうがない側面もあるのですが、症例の取り合いが原因で仲が悪くなってしまうというような、なんとも悲しい話もあるわけです。

どうして症例の取り合いが発生するのか

やる気のある研修医はいろんな症例を経験して勉強したいと考えていますから、たくさんの患者さんを診たい、そう思っているわけです。

ところが都市部の病院なんかでは、患者さんの数に比して研修医の数が多く、十分な症例が当たらないことがしばしばあります。

大学病院なんかでは研修医の数もさることながら、3-8年目くらいの若手医師も数多くいますから、どうしても自分の裁量でできる範囲が狭くなります。

この事実は、初期研修には大学病院があまり向かないと言われる所以です。

中心静脈ポート留置、CVカテーテル、消化管内視鏡など研修医レベルでも行えるような医療行為については、よく取り合いが起こります。

研修医時代の評価尺度

研修医の中では、症例をいくつ経験したかが、研修医としてどれだけ頑張ったかの指標の1つになります。

病棟で一仕事終えて研修医室に戻ってみると、「今日俺は◯◯を3件やってマジ疲れた〜」みたいな会話が聞こえてくるわけです。

もちろんこのように手技をたくさんやったからとか、患者さんを受け持ちしたから臨床能力がアップするなんては、所詮どんぐりの背比べなわけですが、研修医時代にはすごく重要なんです。

もちろん研修医時代に頑張ったからといって、出世ができるとか、尊敬されるとか、表彰されるわけではありません。

研修医として優秀なわけでもありません。単なるイメージです。

医師としてそれなりに経験を積んで思うこと

私も研修医時代には、何事にもやる気を持って頑張っていました。

上に書いたような症例もたくさん診れるように、そしてたくさんの処置が行えるように積極的に参加していたものです。

ただし医者として経験を積んで、落ち着き始めた今ぐらいになると、そんな情熱も少しずつ失われていってしまっています。

そもそも医者として3年くらい働いてこれば、忙しすぎて症例はどんどん譲りたくなってきます。

また手技に関しても中心静脈の確保や、中心静脈ポートの留置なんていうのは、遅かれ早かれ医師ならば誰しも通る道なわけです。

実際に内科系・外科系のほとんどの診療科では、いつかは嫌々ながらもやらなければいけない手技です。

研修医時代には、どの研修医もやや前乗りみ気味なので、やる気に溢れてついつい視野が狭くなってしまいがちです。

経験を積んで思うのは、長い医師人生のわずか2年ということです。焦らず、ゆっくりと、研修医時代を過ごすことが大切かもしれません。

研修医になった時にすべきことを4つ挙げてみる。これはだけは必要

2018年1月1日

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