関西地方における医学部の学閥に関する考察。やっぱり京都大学がダントツ




関西地方の医学部における学閥について考察してみましょう。

関西地方にある医学部とその特徴

関西地方には、国公立大学8校と私立大学4校の12の医学部が設置されています。国公立大学は

国公立大学

滋賀医科大学
京都大学
大阪大学
神戸大学
京都府立医科大学
大阪市立大学
奈良県立医科大学
和歌山県立医科大学

であり、私立大学は

私立大学

大阪医科大学
関西医科大学
近畿大学
兵庫医科大学

となっています。

関西地方の医学部の学閥における特色としては、研究レベルの高い有力な大学がひしめきあっていることが挙げられるでしょうか。

関西には京都大学と大阪大学という2つの旧帝国大学が設置されており、そのほかにも神戸大学、京都府立医科大学、大阪市立大学などの有力校が立地しています。

近畿圏の人口(2200万人)のおおよそ2倍を擁する関東地方(4400万人)の国公立大学は、防衛医科大学校を含めても7校しかありません。

私立大学医学部としての有力大学である慶應大学や日本医大、慈恵医大などを含めても、有力大学はせいぜい8-10校程度です。

関東地方には多くの私立大学医学部、多くの大規模病院が立地していることを考慮すると、関東地方の方においては有力大学が学閥を形成しやすい状況にあるといえるでしょう。

医学部における学閥支配の概要。今でも学閥は存在している

2018.04.14

関西地方の有力大学は京都大学である

関西地方の有力大学は、なんといっても京都大学ですね。

医学研究に関しては、最高学府である東京大学にも劣らない研究業績を上げています。

特にノーベル受賞の対象ともなったiPS細胞に代表される再生医療の分野では、政府から莫大な研究資金が投じられており、東京大学をはるかにしのいでいるといっても過言ではありません。

そのほかの分野でも京都大学の研究力は日本トップレベルであり、多くの人材が集まり、多くの業績を挙げています。

そもそも神戸大学出身の山中先生が、京都大学で研究されている事実が、京都大学の研究力の高さを証明しています。

歴史的も学閥は強く、関連病院も広い地域にわたっています。

例えば京都大学のある診療科では、下記の都道府県に関連病院があると紹介があります。

都府県一覧

静岡県
京都府
滋賀県
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
兵庫県
岡山県
福井県
福岡県!

このうち大阪や兵庫では、府県内でも有数の有力病院が、京都大学の関連病院となっています。

兵庫県や大阪府は当然のことながら、神戸大学や大阪大学、大阪市立大学の管轄であるべきなのですが、これらの地域にも京都大学は関連病院を有しているわけです。

いってみれば、アメリカが日本の領土内に軍事拠点を設けているようなものであって、幅を効かせている=学閥が存在しているといって良い証拠でしょう。

関西地方での京都大学の存在感は圧倒的と言って良いかと思います。

京都大学と京都府立医科大学は仲が悪い?

関西地方の医学部の学閥を考える上において面白いのは、京都大学とお隣の京都府立医科大学の仲が悪いことですね。

この二つの大学は、京都市内を流れる鴨川を挟んで徒歩14分、距離にして1kmほどしか離れていないのですが、すごく仲が悪いらしいのです。

あくまで伝聞なのでどこまで本当なのかは全くわかりません。

ただ同じ診療科でも人的な交流はあまりなく、内部の先生に聞いても少なくとも、仲が良いとか、交流がたくさんあるというわけではないようです。

京都府立医科大学からしてみると、近くに強大な権力を持った京都大学医学部があるわけですから、気を抜けば教授陣などを一気に京都大学出身者で埋められてしまう危険性があるわけです。

ですからある程度距離を取っておきたいというのは、合理的な考えでもあるでしょうね。

実際に京都大学に籍を置く医師や研究者からしてみれば、引っ越しする必要のない近場にある京都府立大学のポストは非常に魅力的に映ることでしょう。

次点で大阪大学

次に有力なのは、旧帝国大学のひとつである大阪大学ですね。

大阪大学において、上に挙げた京都大学のある診療科と同じ診療科の関連病院をみてみますと、関連病院があるのはせいぜい大阪府、兵庫県、和歌山県くらいなのです。

まあ大阪府に大学がありながら、兵庫や和歌山にも関連病院を有しているのは十分立派なわけですが、大阪大学の歴史や研究力を考えるとちょっと見劣りします。

つまり京都大学が西日本に広く関連病院を有しているのに比較して、大阪大学の勢力範囲は大きく狭まります。

ちょうど大阪周辺だけ、といったところでしょうか。

もちろん大阪大学も大阪府内の全国的にも有名病院を関連病院としているわけではありますが…。

また大阪大学も日本をリードする数多くの医学研究をしているわけですが、その業績や交付される研究費の点では、やはり京都大学には及びません。

近くに京都大学という巨大な学閥が存在しているがゆえ、近畿・西日本では2番手の位置に甘んじているのです。

そのほかの大学について。大きな差はなし

このほか国公立大学、私立大学が関西地方にはたくさんありますが、残念ながら京都大学や大阪大学には大きく引き離されている状況です。

私の専門としている分野においても、学会発表や論文などは、まず1番に京都大学から出されることが多いですし、その次はやはり大阪大学からです。

残りの大学においては、入学時の偏差値や研究費の点からは、神戸大学や大阪市立大学、京都府立医科大学が2番手グループに位置しているかもしれませんが、正直あまり変わらない印象です。

いずれにしても、これらの国公立大学と京都大学や大阪大学との差は歴然です。

それ以外の大学ともなると有力な論文が発表されることはほとんどありませんし、学会においても注目を集める発表は数多くありません。

そもそも関西地方の私立大学や地方国立大学の教授ポストは、京都大学や大阪大学の教室出身の先生で占められていることも少なくないでしょう。

これは京都大学や大阪大学の各診療科が、多くの医局員を要し、盛んに研究を行っていることの証左ではないかと思います。

学閥が強い大学は研究力も高い。出世をするなら学閥の強い大学が有利である

2018.05.30

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