USMLE step1の受験について-受験票を得るまで

<受験当時の情報ですので、すでに方法は若干異なっている可能性があります。ご了承ください>

USMLEは3ヶ月単位で受験日を設定して受験できます。3ヶ月単位とは言いますが、例えば1月ー2月ー3月、2月ー3月ー4月‥を3ヶ月単位として指定できるので、実際は1ヶ月単位ということでしょうか。

USMLE受験に関するアカウント作成自体は数時間で済むのですが、書類の記入、医学部側からのサイン、郵送、書類審査を含めると、3週間はかかるようです。

また、この書類審査は、自分が受けようとする3ヶ月単位の最初の24日以内に終わらせなければなりません。

USMLE step1の受験のタイミングについて

1月ー2月ー3月の3ヶ月単位に受験したい場合、1月の24日までに書類審査を通過しなければならないのです。

1月ー2月ー3月を受験日に指定して、1月24日までに書類審査まで終わらなかった場合は、自動的に受験日が2月ー3月ー4月になるようです。

ちなみに、指定した3ヶ月の間に受験できない場合、一度だけ受験日(月)を変更できるようです。なので、受験を決意したらなるべく早く手続きを済ませてしまう事をお勧めします。

USMLE step1の受験票を得るまで

USMLEを受験するにあたっては、だいたい次のような流れになります。

1、ECFMGでアカウントを作る
2、指定された宛先に書類を郵送する
3、書類審査(不備がないかどうか)
4、受験

ECFMGでアカウントを作る

まずはECFMGのページにアクセスして、アカウントを作ります。つづいてIWAから、情報を入力してIDを作成していきます。

住所、氏名の欄は分かると思うのですが、どう記入すればいいのか分からない項目もあります。

dates of attendancetitle of medical degreeというところでは、インターネットで受験者のブログを読む限り、”Igaku(Bachelor of Medicine)と記入するのがトレンドのようです。

またclinical clerkshipsの欄は特に何も書かかなくて大丈夫のようです。

一旦登録を済ませると、Web審査のようなものがあり、USMLEのサイトでログインに使用するIDが3日後くらいに発行されます。

このIDでサイトにログインした後に、受験料の支払いがあります。

受験料は約700$、書類の郵送に約300$(詳細不明)でとりあえず合計1070$かかったことだけは覚えています。覚悟しましょう。

この後、さらにWebで情報を入力します。これはどうやら入力した情報の確認の意味合いがあるようです。途中「あなたの大学はIMED」に加盟しているか、という質問があります。

IMED (International Medical Education Directory)に登録しているかどうかは、こちらで確認できます。ほとんどの日本の大学がIMEDに登録しているようです。

以上でオンラインでアカウント作成、受験料の支払いは完了です。

指定された宛先に書類を郵送する

アカウントを作り終えると、書類をアメリカに送るように要求されます。どうやら、”こいつは本当に実在する人物なのか”ということを 見ているようです。

アカウントを作ると、プリントアウトして記入、郵送するためのフォームが見れるようになります。このフォームがややこしくて、はじめはどれとどれを送ればよいのやらさっぱりでした。私は半日くらい応募要項と格闘していました。

IWAのPrint / Reprint documentsにはForm186とForm187が表示してあって、これらを送ればいいのかな〜なんて思っていたのですが、Form187の説明を読んでみると”Form186だけを郵送する場合はForm187を郵送する必要はない”などと書いてあったり。じゃあ表示するなよ、と思いましたが。

最終的にはForm183と186のどちらかを提出するという自分の中の結論に至ったですが、この2つの違いが

The Certification Statement (Form 183) is the paper certification required by ECFMG for applicants who are students enrolled in medical schools that do not participate in the ECFMG Medical School Web Portal (EMSWP).

ということらしいのです。

しかし、自分の在籍する大学がEMSWPに加盟しているのかどうかは、少し調べた限りでは分かりませんでした。

やはりインターネットで(日本の医学生)受験者のブログを読んでいると、 form183を郵送するか、186を郵送するかは様々のようです。結果的にはどちらのformを郵送しても問題なく受験できるようなんですが。

というわけで、医学部の教務に郵送に必要な書類を提出します。

Form186とForm183が2つあって、どちらを郵送すればいいかわからないと書きましたが、私はForm186を郵送する事にしました。

さて、このForm186ですが自分の署名と、学校側の署名(医学部長の署名)を記入する欄があります。大学側もUSMLEにはある程度見慣れているようで、書類を持って行けばなんとなく事が進みます。

学校側のサインをもらうのにもある程度時間が必要なので、その点は留意する必要があると思われます。

USMLEの応募要項を読むと、この書類等々は学校側から郵送することが必須とのことで、なかなか厳格です。

書類審査

日本からForm186をEMSで郵送して約4日、米国に郵便が届いたようです。(教務の人によるとEMSの方が速くて追跡もできるからこちらにしなさいとのことでした)。そして到着から4日後くらいにメールが来ました

We are pleased to confirm that your Certification of Identification Form (Form 186) has been received by ECFMG. Your USMLE/ECFMG Identification Number is listed in the Subject line of this message. You must use this number in all communications with ECFMG.

ECFMG typically processes on-line USMLE applications within 3 weeks of receipt of both the on-line part and the Certification of Identification Form (Form 186). You may track the status of your application by using ECFMG’s On-line Applicant Status and Information System (OASIS). Access OASIS on the ECFMG website at oasis.ecfmg.org.

「3週間以内にon-line partと郵送してくれたForm(私の場合はForm186)を手続きするから、OASISにいって状況確認しつつ待て」

ということでしょうか。そしてさらに4日後くらいに

Your Certification of Identification Form submitted 09/14/2010 has been accepted. This form will remain on file and be valid for a period of five years. The validity dates are as follows: 10/12/2010 through 10/12/2015

The Certification of Identification Form is processed independently of the on-line application. Acceptance of the Certification of Identification Form does not automatically guarantee acceptance of the application. Once your application has been reviewed, ECFMG will notify you of the outcome of your application.

というおそらくon-line partの申し込みをacceptしたというメールが。

さらに、ほぼ同時に

The processing of your USMLE Step 1 application is complete. You have been registered for the Oct 01, 2010 – Dec 31, 2010 eligibility period in the Japan testing region. ** Please see BELOW for details on the option to submit a request to have the exam results for this Step 1 withheld from your medical school**

というメールが来ました。

 
OASISの画面は↑のようになりました。
(receiveされた後はProcessing Statusのところが In Processになっていました)
メールの時系列から察するに、On-line partと郵送分のForm186はほぼ同時にOKが出るようです。

Form186を郵送してから認証されるまでの流れはこんな感じです。

ついにUSMLE step1の申し込みができるようになる

On-lineと郵送での審査が完了した翌日

Your STEP 1 SCHEDULING PERMIT IS NOW AVAILABLE on the ECFMG Interactive Web Application (IWA) website.

というメールがきました。

つまり、Prometricのサイトで入力する、USMLE Step1受験申し込み用の”Scheduling numberがIWAに掲載されているから確認しに行け!”というメールのようです。

Prometricのサイトで受験する試験を”USMLE Step1″と選択して登録を進めます。

受験できる場所は東京2カ所、大阪1カ所でこれは事前に入手していた情報通りです。

受験できる月はECFMGで一番最初に選択した3ヶ月のどれか、日にちは一見したところ平日でも可能のようです。

ちなみに、私が受験しようとしていたのが年末だからなのか、非常に込んでいました。アメリカでも6-8月、10-12月で込むようです。

東京、大阪とも空席があったのは11月と12月で合わせて10日ほど。東京の1カ所では空席0でした。

指定した3ヶ月以内、受験日の5日前までなら無料で日程を変更できるので、とりあえず席を確保した方がいいんでしょう。そういう意味では、キャンセルが出る可能性も十分にあり得ます。

さいごに

とまぁ受験票を得るまでの流れはこんな感じです。

ECFMGでアカウントを作ろうとしてから受験申し込み完了までだいたい1ヶ月かかりました。その近辺の日程では空席が少ないと思われるので、受験を思い立ったらすぐアカウントを作って、席を確保するのが賢明だと思われます。

USMLE step1受験当日の様子

2010年12月29日
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